

野菜・果物
地形や気候などの自然条件を活かし、多彩な作物が栽培されています。北部エリアでは、市内を流れる川からの水源を利用した稲作などが行われています。南の沿岸部では、砂地を利用した露地野菜生産や施設園芸が盛んです。
さつまいも

御前崎はさつまいも伝来の地です。江戸時代中期、御前崎の海で座礁した薩摩の御用船の乗組員を大澤権右衛門親子が助け、そのお礼の金20両を断り、船にあったさつまいもの種芋とその栽培方法を伝授してもらいました。砂地が多く栽培できる農作物が少ない中、さつまいもはこの御前崎から近隣に伝来し、全国に普及しました。御前崎にさつまいもが伝来して約60年後、栗林庄蔵はこの地域の冬に吹く偏西風「遠州のからっ風」を活用し、いも切干しを開発しました。御前崎はさつまいも伝来と、いも切干し発祥の地なのです。
トマト

たまねぎ

ねぎ

メロン

いちご

レタス

すいか

大根

芽キャベツ

静岡県は、作付量、生産量ともに日本一を誇ります。一口サイズでシチューやポトフなどの洋食、サラダや炒め物などにも人気です。また、ビタミンC、ビタミンEや食物繊維など、多くの栄養が凝縮されています。
落花生

御前崎の、特に海岸エリアの砂地で昔から栽培されています。砂地で育った落花生は、甘みが強く、脂肪、たんぱく質、ビタミンB1、B2が豊富です。御前崎では、落花生の豆腐に甘味噌をつけて食べたり、煮豆は落花生を使用したものが一般的です。
とうもろこし

温暖で日本の夏が満喫できる御前崎は、とうもろこしの生産も盛んです。朝の採れたてをすぐに茹でると、驚くほど甘みが強いのが特徴です。炊き込みご飯、スープなどで旬の甘みが楽しめます。
米

御前崎市内は牧之原台地からの水源が豊富で、御前崎の北部では稲作が盛んです。コシヒカリを中心に、きぬむすめなどの品種が作られています。8月中~下旬になると、市内の田んぼは黄金色に染まります。
夢咲菜

茎は太めですが、やわらかく香りもあって美味しい。えぐ味が少なく、調理もしやすい野菜です。
いちじく

「不老長寿の果物」と言われるほど、栄養価や薬効が高いアルカリ食品。大果で皮が薄く、濃厚な甘さが特徴。お菓子の材料としても人気です。
ズッキーニ

カボチャの一種で、低カロリーの野菜です。トマトベースの煮込み料理「ラタトゥイユ」や「カポナータ」にかかせません。ビタミンCを多く含み、風邪予防の効果があります。
かぼちゃ

かぼちゃは優れたビタミン供給源で、カロテン(ビタミンA)はもちろん、ビタミンCも豊富に含む緑黄色野菜の王様です。ほんのり優しい甘味も魅力です。

肉
徹底した飼育管理による快適な環境で育てられた「遠州夢咲牛」。御前崎の温暖な気候を活かした「遠州黒豚」。長い期間をかけ愛情込めて育てた「遠州地鶏一黒しゃも」などが、こだわりの畜産技術により育てられ、ブランド肉として認められています。
遠州夢咲牛(牛肉)

御前崎ブランド「遠州夢咲牛」は、県内の黒毛和牛の中でもっとも受賞実績が多い高品質の牛肉です。上質な脂の甘みと柔らかくコクと深みのある味わいが特徴です。徹底した飼養管理により育てられた遠州夢咲牛は、全国和牛能力共進会の第7回大会(平成9年)で日本一位の内閣総理大臣賞と、農林水産大臣賞をダブルで受賞しています。
遠州黒豚(豚肉)

温暖な気候風土と豊かな自然のなか、安全で良質な飼料で育った豚は、旨味成分が豊富です。柔らかく肉汁たっぷりなうえ、脂の融点が低いため、口に入れるととろけるような食感です。
遠州地鶏一黒しゃも(鶏肉)

御前崎育ちの最高級地鶏は、「安心」、「安全」、「味のよい」の鶏肉の3Aを目指し育成されています。地元産の飼料用米を主原料とする自家配合飼料を与え、約160日と長い期間をかけて育ったしゃもの肉は、プリッとした食感と噛めば噛むほど口いっぱいに広がるコクと旨味が味わえます。

海産物
御前崎は、遠州灘と駿河湾が交わった海に面しています。太平洋の活きがよく身がしまった海産物がたくさんあります。最近は、養殖にも力を入れ、「まぼろしの魚」クエなどの高級魚が市内のお店で味わうことができます。
カツオ

駿河湾の南に位置する御前崎は、太平洋の黒潮に近く、江戸時代からかつお漁で栄えてきました。当時は、初夏にだけ食べることができる魚でしたが、漁業技術の進歩により、春の初がつおから秋の戻りがつおなど、ほぼ年間を通じて食べることができます。 御前崎の生かつお水揚げ量は、静岡県内1位を誇り、市内では鮮度の高いかつおを味わうことができます。
しらす

しらすは静岡県内など太平洋沿岸で広く獲れますが、遠州灘と駿河湾の海が交わる御前崎沖のしらすは身がしまり、漁場と漁港も近いため、新鮮なまま流通します。水揚げされたしらすは、釜揚げやしらす干しなどが流通しますが、地元ではそのままの鮮度を味わえる生しらすを、生しらす丼や酒の肴となる一品にして、子どもから大人まで人気です。
キンメダイ

深海魚であるキンメダイは、伊豆方面が特産地として有名ですが、同じ駿河湾の西部に位置する御前崎でも水揚げが多く、また安価で流通しています。柔らかく淡白な味で、煮付けや開きで焼いて食べられています。
クエ

2005年(平成17年)、市内の静岡県温水利用センターが、卵からクエの稚魚を育てる完全養殖に成功しました。この養殖技術により、生後1〜2年の小型で柔らかい「御前崎クエ」が刺身から鍋まで市内の関係各店で提供されています。その貴重さから国内でも「まぼろしの魚」といわれる高級魚を、安定して市内の御前崎クエ料理組合の加盟店で味わえ、冬の御前崎を代表するグルメになっています。
サワラ

サワラは、その上品でクセのない白身の味わいから、煮ても焼いてもおいしく、和食、洋食問わず人気の魚です。近年では高鮮度処理(活締め、脱血処理)や脂肪量など独自の基準を満たしたサワラを「波乗り鰆」や「御前崎港産寒鰆」とブランド化し、出荷しています。ブランド化された鰆は高鮮度で脂肪量が多いため、お刺身や炙りタタキで食べるのがオススメです。
イセエビ

太平洋と駿河湾の海流がぶつかる御前崎海域の岩礁で育つため、良型で活きのいいイセエビが獲れます。漁は9月の解禁日から翌年の春にかけて行われ、活きたエビを全国に出荷しています。冬の高級食材として、刺身でも、焼いても楽しむことができる一方、御前崎市内のイベントではイセエビを使ったみそ汁が安価で提供されるなど、市民には身近な食材でもあります。